【HELMZ】異音との戦い:チェーンラインとベルトのテンション【自転車】

前回「気がついた気がする」と書いた件、それはチェーン(ベルト)ライン。
BBやらクランクやらを取り外す時は一般的なチェーンドライブの場合はテンショナーを縮めてチェーンリングからチェーンを外すだけで良いんですが、ベルトドライブでシングルスピードなHELMZ SSSDの場合はそうもいかず、後輪を外してベルトを完全に自由にしてあげないとならないんですね。
で、前回の作業の時に気が付いたのがその後輪を戻す際、若干タイヤがフレームに対して曲がってるということ。


わずか数mmだけど通常のチェーンほど横に対する自由が利かないベルトだからこそ、車体に対してまっすぐなチェーンリングに対してベルトが斜め方向から入ることになり、結果的に本来かかるはずのない横方向からのチカラを受けることになってるのでは・・・

ギアプーリーのマニュアルにはアジャストボルトの調整は「販売店でやってもらえ」とありますが、そもそも中古で買った自転車だし、出来る限り自分でメンテナンスもしていきたいので満を持して(?)チェーンの引き量・・・というかベルトの引き量を調整。
マニュアルでは「1kgの重りをぶらさげて1.5~2.0mmのたわみ」とされていますが、実際にはこのテンションは高すぎて異音の原因になるようです。
今回の異音問題で何か車種固有の問題もあったりしないかと情報を探していた際に発見したブログにもそのような事が書いてあり、某巨大掲示板の過去ログにも同様のレスが付いていました。
S8cb ギコギコ鳴いていやがるが どこが原因か判らない? ( 自転車 ) - 「まんちんでん!!!」 - Yahoo!ブログ
S8cb ギコギコ鳴いていやがるので調整模索! そこで 今日は 妥協の10mm ( 自動車 ) - 「まんちんでん!!!」 - Yahoo!ブログ
チャリにトラブル発生!? | 俺のBikeは、角カ斗雲(きんとうん)!?

なので、異音は出ない、でも歯飛びはしない、という絶妙なテンションを探しつつタイヤ、というかチェーンライン、というかベルトラインを調整していくことになります。
アジャストボルトを締めるとスライディング・ストレート・ドロップ・エンド(長いよ)が下がります。
つまりタイヤを引くことになるので、上記画像のようにタイヤが右に寄っている場合は左側のアジャストボルトを締めることになります。


ってことで無事にセンターが出ました。
・・・後から写真見直すとまだほんの僅かに右に寄ってますね・・・
厳密にはタイヤがセンターにあるからといってチェーン(ベルト)ラインがまっすぐとは限らないんでしょうがそこは諦めておきます。

センターを出すだけならこれで終わりですが、今回はベルトのテンションも調整します。
色々な手順があると思いますが、やってみた感じだと以下のような手順が良いと思います。

  • ベルトが前後プーリーからは絶対に外れないけど「絶対にコレはユルいだろう」ってとこからスタート
  • 軽く乗ってみながらペダルを強く踏むと、平地ですら大抵歯飛びするのでアジャストボルトを左右とも締める(当然都度センターを出す)
  • 平地で歯飛びしなくなったら上り坂で同じ事をやる(ここは飛ばしても良いかも)
  • 仕上げに上り坂で停止中からペダルを踏み込んで登り始めて同じ事をやる

簡単に言うと「必要なテンションまで徐々に上げていく」ですね。
逆に「高いテンションから下げていく」場合はどこが止め時かが分かりにくいんじゃないかな、と思います。

チェーン(ベルト)ラインとテンションを調整した結果・・・
ほぼ異音解消!!
「ほぼ」ってなんじゃいって思いますが、足元からの音は完全になくなり、坂道を登りながら強く踏み込んだ時限定で以前書いたようなシートポストでのかすかな増幅を感じられる程度、という状態です。
平地では平気だけど坂道でのみ歯飛びする、という段階では一切の異音がなかったのでちょっとだけ残念ではあります。
考えてもみれば車体の右側だけをベルトで引っ張ってるわけだからそりゃーフレームにも影響はあるよなー。
ってことで異音問題は(一旦?)解決しました。