HELMZのベルトドライブモデル、SR1とS10にはSSSDという別名のような物があって「Selectable Single-speed Solid Drive」・・・だったはずなんだけど現在の公式サイトでは「Single Speed Solid Drive」になってますな。
いずれにしても名前の通りシングルスピードなわけですが、フロントが73T、リアが標準では27Tのギア比2.703になってます。
で、いつの間にかどこかに行っちゃったかもしれない「Selectable」ってのはリアのギアプーリー、これを交換することで違うギア比に変更できるよってシステムなんですね。
上位モデルのSR1には標準の27Tの他にも25T(ギア比2.92)と29T(ギア比2.517)のギアプーリーが付属しているようなんですが、自分が購入したS10には付属していないし、後から欲しくなったときに手に入らないのはつまらないなーって思ったので交換する予定は今のところないんですがとりあえず買っておくことにしました。
メッキがギランギランでカッコイイ・・・そして見た目よりもずっしり。
ギアプーリーは自転車館びーくるさんから購入させていただきました。
ちなみに歯数の確認はしてないものの、同じブリヂストンから発売されてるORDINAとかCYLVAとかのカーボンベルト採用車に使われてるのも同じ物なんじゃないかなーと思ってます。
もし歯数が違ってて補修部品として手に入れることができるなら選択幅が広がりそう。
HELMZのギアプーリーは公式サイトにも記述のある通り、
ロードバイク用ホイールのフリーボディに装着可能な、ベルト用のギアプーリーを独自に開発。
(中略)
フリーボディには、ギアプーリーの両脇それぞれにスペーサーをはさんで装着。ガタや緩みが発生しないよう、外からロックリングでがっちりと固定しています。
と、通常のロードバイク用リアハブのフリーボディに取り付けられるようになっています。
ギアプーリーの説明書の一部を引用すると、内側から順に
- (11段対応ホイールの場合のみ)10段用スペーサー
- 1mmスペーサー
- 15mmアルミスペーサー
- プーリー(凹面が外側、プーリーとフリーの間にグリスを塗布してください)
- 12mmアルミスペーサー
- ロックリング(締付トルク:40N·m)
となっていることから、アルミスペーサー2つとギアプーリーを足した幅はシマノの10S用スプロケットと同じ幅になるように設計されている、のかな?
で、ギアプーリーを交換すると当然ギアの径が変わるのでベルトのテンションを調整しないとならないわけですが、HELMZは国産フレームでは珍しい(よね?)エンド金具ごとホイールを移動させるスライディング・ストレート・ドロップ・エンドでテンションの調整をします。
※ 画像は旧公式サイトより引用
ただ残念なことに(?)ギアプーリーの交換やこの部分の調整については「購入したお店でやってね」ってスタンスで、スライディング・ストレート・ドロップ・エンド固定用ボルト等の締付トルクが分からないなーって思ってたんですが、ギアプーリーに同梱されていた説明書に手順と共に記載されてました。
ギアプーリーの交換時やテンション調整時に必要になるので、主に自分に向けて覚え書き。
というかこういう情報はサイトとかに載せておいて欲しいなぁ。
- アジャストエンド固定ボルト、アジャストボルト固定ナットを緩める
- アジャストボルトを調整する(時計周りで張りが強くなります)
- アジャストエンド固定ボルトを締める(締付トルク:5~8N·m)
- アジャストボルトが回転しないように固定しながらアジャストボルト固定ナットを締める(締付トルク:2~4N·m)
ベルトのテンションについては
- ベルトの中央部を1kgの力で押したときベルトのたわみが1.5~2.0mmのたわみであること
- クランクの角度を変更(回転)して測定し、2mm以上たわまないこと
という結構アバウトな指定がなされてます。
また同様にベルトのたわみの測り方の例としては
- ベルトの上面が水平になるようにして、前後プーリー間中央に1kgの重り(500mlペットボトル2本等)を掛ける
- ベルト上面に定規(直線な物)を渡し、ベルト上面と定規の隙間を測る
となっていました。
たわみの測定がちょっと面倒なので一度自分でやってからは手で押してみた感じを覚えておくとかでもいけるかも?