【HELMZ】他のベルトドライブに学ぶ:Harley-Davidson【自転車】

さて、どうやらベルトという駆動系を持つものの宿命かもしれない異音問題ですが。

その原因の1つがベルトがなんのかんので左右に動き、ベルトの側面とチェーンリングやギアプーリーの側面が擦れることで音が出ていることが分かりました。
これはいくらチェーンラインを正確に出してもプーリー幅の遊び(余裕)はあるし、フレームのたわみなどもあるしどうしようもないかなー、と思っていたのですが。

ヒントは意外なところにありました。
あのハーレーダビッドソンのバイクも1980年には(カーボン芯線ではないようですが)ベルトドライブを採用しています。
長らくベルトドライブを採用し続けてきたハーレーダビッドソン(のショップ)ならば色々な知見があるんじゃないかと調べてみたところ、やはり同じようにベルトの側面とプーリーの側面が擦れることで異音、というかベルト鳴きが起こるようです。
その際のメンテナンスとして「ベルト側面にシリコングリスを薄く塗る」という手法があるらしいのです。

なるほど!
というわけでやってみましょう。


ケミカルと言えばワコーズ、スーパーシリコーングリースです。
これを指にほんのちょっとずつ取ってベルトの側面に薄く、うすーく塗っていきます。
これが大当たりで、気になっていた微かな異音がついになくなりました。
さすがハーレーダビッドソンですね(違)

ところでHELMZ SSSDに採用されているカーボンベルトはおそらく三ツ星ベルトギガトルクGXというタイミングベルトOEMなのですが、このような「噛み合い用に山のあるベルト」の場合はプーリー側には当然「谷」があります。
この山と谷が綺麗に噛み合わないことも異音が発生する原因の1つなのですが、ベルトやプーリーの表面にかすかな汚れや異物が付着しているとよろしくないです。
SSSD SYSTEMのマニュアルにも「泥や汚れの付着は異音や磨耗の原因になります」とあります。

また水分が付着しているせいで異音というかベルト鳴きが発生することもあるようです。
すごく雑な言い方ですが、ゴムで金属の表面をこする際に水があるとギギギって感じになりますよね、あんな感じです。
この場合も水気をしっかりと取るべきなのですが、「水分」をしっかりとなくすのは意外と難しいです。
実際雨上がりや水たまりを走ってしまったときなどは異音というか「ぎゅっぎゅっ」という感じの音がします。
これについては当然乾けば収まるのですが、乾くまで放置しておくと色々良くない気がするのでペーパーウエスなどで拭いてみるもののすぐに改善するわけではないのでなんとかできるのならなんとかしたいんですが・・・ぐぬぬ