【HELMZ】異音との戦い:BB交換【自転車】

まず異音が発生する条件としてはペダリング時。
特定のクランク角度で鳴りやすく、力加減に比例して音が鳴る角度が広がって、音も大きくなる感じ。
サドルに腰掛けてるかどうかは関係ないものの、距離が離れるからか音の大きさも変わってるような?
音の種類としてはギギギギみたいな感じの軋みのような・・・説明しにくいですね。

色々なブログとか調べてみたけども本当に様々な原因があるようでこれは苦労しそうだなーと思いながらも色々と調べてみる。
標準で装備されているBB(ボトムブラケット)が公式サイトに記載のあるようにBB-UN26 LL113というスクエアテーパーのカートリッジBB。
これはGIANTのESCAPE系とかBianchiの低価格路線系とかにも良く使われている安いやつで、左側のカップ(アダプター?)が樹脂製らしく。
マジかよと思いながらクランクの付け根を見てみると・・・あれ・・・?左側が若干フェイスから浮いてるような・・・?
これが直接の原因かどうかは分からないけども樹脂製ってのはなんかアレ(ドレ?)だし、どうせそこまで分解して締め込み直すくらいならいっそ上位の物に交換しちゃおう!ってことにしました。

一応HELMZのBB周りの規格をまとめておくと、

シェル幅 68mm(BSC/BSA/JIS/ISO)
嵌合方法 スクエアテーパー(四角軸)
軸長 LL113
総軸長:113.5mm
左軸長:22.5mm
右軸長:23.0mm

こんな感じになります。
軸長の詳細データはかめきちの部屋内の「BB軸長の決め方」から引用させていただきました。
BB-UN26からのリプレイスとして定番なのはBB-UN55という左側もアルミの物。
というわけでBB本体以外はそのまま再利用するつもりなので同じ軸長のBB-UN55 LL113単品をAmazonで購入。
っていうか他でも言われてるけど価格差が500円程度なら最初からこっちを入れておいて欲しいなーなんて思ってみる。

交換手順そのものについては他のサイトでいくらでも語られているので割愛。
というか作業でいっぱいいっぱいな上に手がグリスまみれになって写真どころじゃないっす。
写真付きで手順をアップしてくれてる人には感謝しまくりです。


ともあれ無事に交換完了しました。
ちなみにちゃんとトルクレンチで締め込んでいったらBB-UN26の時に気になっていた左ワンの浮きはなくなってました。
もしかして元のBBの締め付け不足が原因だったんじゃ?とか思ったものの残念ながら異音に変化は見られませんでした・・・

ところで固着しがちなカートリッジ式BBを外すのにBBBのBTL-20L「プルスター」という工具はすごく便利だなぁと思ったのでご紹介。
カートリッジBBを回すための工具ってのが色々売ってるわけですが、そもそもとしてBB側と工具のかかりがものすごく浅い。
で、締め込むときならまだしも緩めるとき、特に固着してるときには工具をしっかりと押さえつけながらトルクもかけながら・・・できるかーっ!!
そこでBB工具を外側からボルトとワッシャでクランク軸に固定してトルクをかけるっていう方法を見かけてなるほどなーって思ってたんですが、クランク軸にねじ込むためのボルトってのが珍しい規格でして。
一部のサイトでは「ホームセンターに売ってるM8のボルト」って書かれてますがダメです。
M8は通常ネジのピッチが1.26mmなんですが、クランクに固定するフィキシングボルトはM8の中でも「細目」とか「ファインピッチ」とか言ばれるピッチ1.0mmの特殊なものでして、普通のホームセンターにはまず置いてないです。

で、前述のプルスター、この工具はそもそもそういう機能を持った工具なんですね。
構造を説明するのがちょっと難しいんですが、良く考えられてると思います。
公式サイトから引用させていただいたこの画像の、手回しネジがクランク軸とBB工具本体の固定用になっています。
残念なのはハンドルが固定されてしまっているので最終的にトルクレンチで締めることができないってことですね。
結局同社のBB工具、BTL-109「アウトボード」を始めとする何らかのBB工具をもう一つ購入してトルクレンチを使うしかないです。
BBBさん、なんとかこのアウトボードに同じような機能持たせられないですかねぇ・・・

そんなわけでせっかくなのでペダル、クランク(フィキシングボルト)、BBの締付けトルクをまとめて備忘録として残しておくことにします。

ペダル 正ネジ 35~55N·m(シマノ

30N·m程度(MKS)
逆ネジ
クランク
(フィキシングボルト)
正ネジ 35~50N·m
BB 右ワン 逆ネジ 50~70N·m
左ワン 正ネジ